日本の植民地時代に強制労役場で死亡した韓国人の遺骨を日本人が確認し、遺族に会うために済州を訪れた。
 岐阜県で「強制動員被害真相糾明委員会ネットワーク」に参加する下嶌義輔さんは、23日に済州を訪れ、1941年4月に日本発送電(終戦後に解体)の導水路掘削工事中に事故死した済州島出身のキム・ムンボンさんの遺骨を確認したと明らかにした。

 下嶌さんは2005年に、日本の総務省が各自治体に対し「朝鮮半島出身の旧民間徴用者の遺骨について」と題する情報提供協力を要請したことを知り、岐阜県に情報公開を請求した。その結果、同県神岡町にある4つの寺に韓国人の遺骨が多数あることが分かった。昨年10月に寺を回り確認した遺骨のうち、「全羅南道済州邑キム・ムンボン」という名前を確認し足取りをたどった結果、強制労役場で死亡していたことが明らかになった。キムさんが強制動員だったかどうかについては現時点でははっきりとしないものの、死亡した工事現場には朝鮮半島から来た多くの強制動員労働者がいたという。

 下嶌さんは、日本政府と強制労役をさせた会社の責任を問うため遺骨は済州に持ってこなかったと説明しているが、強制労役による犠牲者の遺骨を発掘し、遺族に引き渡すことは日本人としての最低限の義務だと話している。


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