(写真左より)歌手U;Nee、女優チョン・ダビン
(写真左より)歌手U;Nee、女優チョン・ダビン
<b>「精神を再武装せよ」</b>
故チョン・ダビンは、国立科学研究所での検死解剖の結果、自殺と結論づけられた。こうした中、芸能界では「もはや一刻の猶予も許されない」という声が高まっている。

U;Nee の最新ニュースまとめ

歌手U;Nee(ユニ)の自殺の衝撃が薄れぬうちに伝えられたチョン・ダビン死亡の知らせは、衝撃そのものだった。相次ぐタレントの死に、今や芸能プロダクションも、対策に四苦八苦している。

タレントは常に、いつ人気が落ちるかわからないという不安感に捕らわれている。感受性の豊かな10代後半~20代前半の女性タレントの場合、鬱病に陷る危険は高い。友人とぺちゃくちゃおしゃべりしたり、楽しみの多い年齢であるにも関わらず、スケジュールに合わせて慌しく生活すること自体が、彼女たちにとって大きなストレスとなる。
バッシングやアンチファンの攻撃も、ここに一役買う。デビューしたばかりの新人も、ある程度人気があるスターも、常に鬱病の危険にさらされているのだ。

各プロダクションも、自社所属タレントたちを保護しようとする動きを見せている。所属タレントたちに運動や趣味を勧奨したりするが、根本的な対策にはならない。
極少数ではあるが、異性との刺激的な出会いを追い求めたり、酒、甚だしくは麻薬に手を出すにいたることもあり、極端な場合、自ら命を絶つ状況にまで発展する。

このため、一部では「若いタレントは新世代なだけに、精神的にひ弱な面がある」と「バッシングや人気にこだわらない、鷹揚な姿勢も必要」と指摘する声も。大御所俳優たちも若手タレントに、試練に堂々と立ち向かう姿勢が必要だという。

実際に、幼い頃からレッスン生時代を経てデビューしたアイドルスターの場合、高校在学中、あるいは卒業したばかりのことが多い。彼らにとって世間の関心は喜びである同時に、大きいプレッシャーにもなりえる。20歳を過ぎたら、所属事務所と契約問題などで、数億ウォンの法的紛争が起こる事態も発生する。

有名タレントの自殺は、彼らを見つめる大衆に、悪影響を及ぼすこともあり、これを憂慮する声も出ている。ネティズン(ネットユーザー)たちのバッシングに対する警戒心が強まっている昨今、スターたちの成熟した態度も同時に要求されている。


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<b>タレントは無条件に“自殺”?
チョン・ダビンの死因 第一報から性急に結論
遺族・所属事務所 警察の捜査態度に憤怒</b>

チョン・ダビンの死が、“自殺”と断定された。
警察は、「他殺の痕跡は全くない」と、終始一貫、自殺と確信していた。

チョン・ダビンは10日午前、浴室のタオルかけにシャワータオルで首を吊り、死亡した状態で発見された。警察の発表によれば、遺書などはなかった。検察医は「頸部圧迫による窒息死」と推定。マスコミはチョン・ダビンが、自分のホームページに最後に残した文を“遺書”と判断した。クリスチャンである彼女が、神に訴えかける内容だが、個人ホームページに憂鬱なムードの書き込みを残す人は数知れない。
自殺の理由に挙げられている“整形疑惑によるバッシング”“鬱病”“前所属事務所との紛争”なども、説得力に欠ける。こんなことは、タレントの多くが経験しているからだ。

所属事務所と遺族は、警察の捜査態度に怒りを見せる。チョン・ダビンは先頃、ドラマ出演の契約を結んでおり、日本進出を図るなど、「自殺する理由はまったくない」というのだ。
また、「事件当日のチョン・ダビンとその恋人であるイさんの行動も、理解に余るところがある」と疑惑を申し立てた。
にも関わらず、“他殺説”は黙殺される雰囲気だ。「所属事務所の責任回避工作にも見える」という推測記事まで登場した。

このように、タレントの死亡事件は、第一報から“自殺”と性急に結論づけられることが多い。2005年、映画女優イ・ウンジュが亡くなった時も、死体発見直後から“自殺”という単語が使用された。
しかし、死亡事件ではあらゆる可能性を最大限、開いておかなければならないというのは、捜査の基本である。この原則について、ある警察官は「タレントの事件は、マスコミと大衆の関心がケタ違いなので、初期捜査に困難をきたす」と打ち明ける。

昨年11月、ハリウッド女優エイドリアン・シェリーは、自宅アパートの浴室で、首を吊って死亡しているところを発見された。一度は自殺と発表されたものの、建設現場の労動者に殺害されたことが、一足遅く明らかとなった。韓国でも、こういった事態が起こらないとは断言できない。

1995年の歌手キム・ソンジェ、1996年の歌手キム・グァンソク死亡事件も、自殺として終決した状態。それでも、他殺説は絶え間なく浮上している。


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