脱北した児童・青少年65人を対象に調査した結果、3分の1がいまでも北朝鮮の生活を懐かしく思っているとことが分かった。ソウル大学社会福祉学科の金恵蘭(キム・ヘラン)教授が9日、ソウル大学で開かれた統一学基礎研究学術シンポジウムで発表したもの。一方、将来は韓国人のようになりたいとする回答は10%にとどまった。韓国生活で最も心配なことは学業で、次いで外見や言葉使いについて悩んでいるとの回答が多かった。

 最も強く望んでいる福祉サービスは、進路相談(30.7%)、職業訓練(13.5%)、学習塾や学童保育(13.5%)などだった。このほかクラスメートとの関係向上プログラムやメンタル面のケアプログラムなどを求める声も挙げられた。

 金教授は、脱北した児童・青少年の韓国生活に対する満足度は高いものの、韓国生活への同化レベルにはかなり限界があることが明らかになったとし、彼らの要求と特性に合わせたプログラムやサービスの必要性を主張している。


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