＜韓国スポーツ施設火災＞“ぜい弱な建物構造”脱出経路、一瞬で煙に包まれ被害拡大

約50人の死傷者が発生した韓国の忠清北道・堤川市（チェチョンシ）スポーツセンター火災はぜい弱な建物構造のせいで被害が拡大したものと思われる。

　22日、忠清北道消防本部によると前日午後3時53分ごろ、堤川市の9階建てスポーツセンターで火災が発生した。

　1階の駐車場から発生したとみられる火災は瞬く間に建物全体に広がった。

　この建物は1階がピロティ構造で、駐車場で発生した炎と煙で、2階から降りる通路が塞がれた可能性が高い。

　2階からは炎だけでなく、有毒ガスと煙が、貨物用昇降機・階段などの通路を通じて瞬く間に広がり、中に閉じ込められていた人々が脱出できなかった。

　最も多い死亡者が確認された建物2階の場合、1階駐車場に駐車していた15台が全焼し、炎や煙で出入り口が塞がれたと思われると消防関係者は説明した。

　この火災で脱出できずに孤立していた29人は亡くなった状態で発見された。死亡者29人中、28人は身元が判明した状態だ。

　消防当局はこの日午前6時30分から、7次捜索作業に突入した。