1日11万人が利用するソウル地下鉄2号線の乙支路入口駅に生活するホームレスは、一風変わっている。乙支路入口駅の駅員らによると、同駅のホームレスは地下鉄や商店街の利用者に迷惑をかけないよう、自ら生活規定を設け、これを順守しているという。そのため、他の地域では頻発しがちな飲酒やけんかはここでは起こらない。

 ホームレスは午後8時過ぎから集まり、地下商店街の噴水台近くにダンボールで寝床を作る。そして1000ウォンを払って駅のコインロッカーに入れておいた寝袋を取り出し、教会ボランティア団体にもらったお湯が入ったペットボトルを抱きしめて眠りにつく。午前零時を過ぎるとホームレスは50人を超えるが、酔って乱暴したり大声をあげる人は1人もおらず、体の悪い人が来ると家作りを助けてやるほど。彼らは始発電車が動く午前6時ごろ、外は真っ暗でもその場を離れ、無料の給食センターや教会、日雇い労働に出かけていく。

 ホームレスの1人は、暗黙の了解で守っているこうしたルールがいつからできたのかは分からないが、みんな「自分達は特別だ」いう自負心を持っていると話している。


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