脱北者家族、処罰避けるための身分偽造増える…脱北者の死亡処理も

北朝鮮の脱北者家族が当局の処罰を避けるため、脱出者を死亡処理するなどの“身分洗濯”を試みていることが2日、分かった。

　米国の自由アジア放送（RFA）はこの日、最近、脱出者家族に対する北朝鮮当局の調査と圧迫が強まり、賄賂で一部の脱出者家族が完全に別人として“身分洗濯”していると報道した。

　RFAは咸鏡北道（ハムギョンブクド）の消息筋を引用し、「最近、脱出者家族に対する全面調査を実施するよう、人民保安省の指示が各道保安局に通達された」とし、「子供や兄弟に脱出者がいることが明らかになった家族は当局の監視と処罰を避けるために大金を投入し、身分偽造をおこなっている」と述べた。

　消息筋によると、北朝鮮中央当局の指示で始まった調査は過去とは違い、家族の中に脱出者がいれば保衛部へ呼ばれて調査を受け、処罰を受けると伝えられた。

　消息筋は「まだ脱出者家族という理由で処罰を受けた人物は多くないが、今回の調査が終われば大々的な処罰が予想される」とし、「そのため、兄弟や親戚に脱出者がいる家族はどうにか身分を偽装しようと司法幹部に必死にすがっている」と説明した。