肺がん患者とその家族ら31人が「喫煙により肺がんが発病し、精神的な苦痛を受けた」としてKT&Gと国に対し損害賠償を求めたたばこ関連の訴訟2件の判決が25日、ソウル中央地裁であった。地裁は、「原告らは長期間にわたる喫煙と肺がんという共通点を持っており、原告らの喫煙と発病との間に力学的な因果関係は認められるが、被告が製造・販売したたばこに製造上・設計上・表示上の欠陥があったと認定する証拠がなく、原告らの肺がん・喉頭(こうとう)がんが被告が販売したたばこの喫煙によるものだということを認める証拠がない」として原告敗訴の判決を言い渡した。また、原告らの発病がニコチン依存性による避けられない発病という点を認める証拠がなく、その他の違法行為に対しても被告側に責任があるとする原告らの主張を認める証拠がないとの見解を示した。
原告は1999年12月、「30年以上の喫煙で肺がんが誘発された。KT&Gは不十分な警告などで国民の生命・身体を保護する義務を履行しなかった」と主張し、3億700万ウォンの賠償を求める訴訟を起こした。国内初の「たばこ訴訟」として注目を集め、判決まで7年余りを要した。
原告側訴訟代理人は、判決を不服として控訴する考えを示している。
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