検察は4日に朴容疑者を取り調べる計画だ(イメージ)=(聯合ニュース)
検察は4日に朴容疑者を取り調べる計画だ(イメージ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察特別捜査本部が、収賄などの容疑で逮捕された前大統領の朴槿恵(パク・クネ)容疑者に対する初めての取り調べを4日にソウル拘置所で行う計画だ。 朴容疑者は先月31日に逮捕され、ソウル拘置所に収監された。検察は当初3日に検察庁に呼び出して取り調べる方針だったが、朴容疑者の弁護士は弁論の準備に時間を要するとし、場所も朴容疑者の気持ちの準備や警護問題などを理由にソウル拘置所にするよう求めた。朴容疑者が拘置所を出る場合、安全確保のために関係機関が動員され社会的、経済的な負担も小さくないことも考慮し、検察は要請を受け入れたとみられる。 これまでに2人の大統領経験者が逮捕された際も、検察は収監先で取り調べを行った。特定犯罪加重処罰などに関する法違反(収賄)などの容疑で逮捕された盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の場合、検察は1995年11月から12月にかけてソウル拘置所を4回訪れて取り調べた。過去のクーデターに絡む反乱首謀などの容疑で逮捕された全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領に対しても、1995年12月から翌月にかけ8回、ソウル近郊の安養刑務所で取り調べた。 朴容疑者は逮捕される前、先月21日に検察に出頭し約14時間にわたり聴取を受けている。今回の取り調べでも、検察は朴容疑者に対し親友の崔順実(チェ・スンシル)被告らと共謀し、便宜を図る見返りにサムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告から賄賂を受け取った容疑を中心に追及する計画だ。 検察は朴容疑者が民間人の崔被告と共犯だったとみて公職者に適用する収賄容疑をかけており、今後の捜査では両者の共謀の立証が重要となる。その裏付けを取るため、2人の日ごろのやり取りや関係の究明に重点を置くとみられる。同じソウル拘置所に収監されている崔被告や李被告、別の拘置所にいる元青瓦台(大統領府)政策調整首席秘書官の安鍾範(アン・ジョンボム)被告を呼んで、互いの言い分を述べさせる対質を試みるかも注目される。 取り調べはソウル中央地検の韓雄在(ハン・ウンジェ)刑事8部長と李ウォンソク(イ・ウォンソク)特別捜査1部長が担当する見通しだ。 検察はまた、崔被告が実質支配した文化・スポーツ関連の2財団に大企業が資金を拠出した問題で、サムスングループの他にもSKやCJなどの財閥が、服役中のトップの赦免や事業チャンスの獲得など各グループの懸案を念頭に置いて取引したかどうかも捜査している。 朴容疑者の勾留期限は、裁判所が期間延長(最長10日)を認めた場合、今月19日だ。同17日に次期大統領選(5月9日投開票)の選挙運動が始まることを踏まえ、検察は今月半ばをめどに朴容疑者を起訴するとみられている。
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