2006年の音楽界は、全般的に低迷の一途だった。以前から問題になっているMP3不法ダウンロードに対する解決策は一向に見つからず、歌手たちはシングルCDやデジタルシングルで、この問題を避ける傾向を見せた。着信音、通話連結音などのモバイル音楽市場が活性化したが、収益の分配を挟んで歌手、制作者、そして移動通信会社の間に不協和音が流れ、盗作疑惑など音楽界の慢性的な問題点も相次いだ。
反面、海外ではK-POPの地位が高まった。「韓国のトップがアジアのトップ」という言葉が生まれるほど、アジア市場での韓国歌手たちの活動は著しく、Rain(ピ)とSE7EN(セブン)は、韓流を越えアメリカ進出への扉を開くなど、“ワールドスター”の礎石を押し堅めた。

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

<b>1. 盗作</b>
上半期K-POP界のホットキーワードは、断然“盗作”だった。
イ・ヒョリが2年ぶりに2枚目のソロアルバムを発表し、高い関心を集めたが、タイトル曲『Get Ya』が、ブリトニー・スピアーズの『Do Something』と酷似しているという評価が溢れた。単純な盗作疑惑に巻き込まれたこの事件は、『Do Something』の国内著作権を管理するユニバーザル・パブリッシング・コリア側が動き始めたことから公になった。ユニバーザル・パブリッシング・コリア側が、『Do Something』の原著作者と、オリジナルパブリッシング会社であるスウェーデンの<ミューリンソングス>側に、音源をMP3ファイルで送付。これに『Get Ya』の作曲家であるキム・ドヒョンは、「映画に例えれば、一種の“オマージュ”だった」「我々がポップスを志向する上で、影響を与えた対象やオマージュの対象が、米国音楽であることはおかしくない」と弁明している。イ・ヒョリは一連の出来事により、公式的なスケジュールを一時中断し、後続曲『Shall We Dance』で活動を再開した。

<b>2. バラード</b>
2006年はバラードの年だった。『僕の人(Partner For Life)』『愛していました』などをヒットさせ、SBS<人気歌謡>や各種オンライン人気チャートで最長期間1位を席巻したsg WANNA BE+(エスジーワナビー)を筆頭に、See Ya(シーヤ)、Fly To The Sky(フライ・トゥ・ザ・スカイ)、MC THE MAX、チャン・リイン(張力尹)など、バラードとR&Bの感性を持つ歌手たちが高い人気を集めた。
また、イ・スンギ、イ・スヨン、ソン・シギョン、イルなど正統派バラード歌手たちの善戦も目立った。バラードが“最近の流れ”として定着すると、ペク・チヨン、SHINHWA(シンファ)、SE7EN(セブン)など、ダンスの実力を兼ね備えた歌手たちも、バラードに挑戦し、“歌唱力”をアピールし始めた。

<b>3. 違法音源流出</b>
歌手たちはインタビューの最後に「助けてください」と言った。不法なMP3ファイルに慣れてしまったネティズン(ネットユーザー)たちは、CDに見向きもしなくなった。2006年最高のアルバムセールスを記録した東方神起も33万枚(韓国音盤制作協会集計)の売上げにとどまり、sg WANNA BE+も29万枚にしか及ばなかった。<ハントチャート>などでは、今週のランキング1位が1万枚のセールスも記録できない事例が頻繁だった。

<b>4. テロと脅迫</b>
歌手たちへのテロと脅迫も相次いだ。去る10月には、東方神起のリーダーであるユンホ(20/瑜鹵允浩/U-Know)が、KBSでファンから接着剤が入ったドリンクを受け取って飲んでしまい、意識を失うという事件が起きた。ユンホは直ちに救急隊によって汝矣島(ヨイド)聖母病院に運ばれ緊急処置を受けた後、江南の某病院に移動し精密検査を受けた。一方、犯人であるコ某氏は、事件発生から15時間後にソウル・永登浦(ヨンドゥンポ)警察署に自首、「日頃からユンホの歌とダンスが気に入らなくて嫌いだった。何かしら脅かしてやろうと、接着剤が入ったジュースを渡したが、殺意があったわけではない」と述べた。事件は非拘束立件となり、幕を閉じた。

<b>5. 米国-新しい韓流も様々</b>
悪条件にも関わらず、海外で韓国歌手たちの地位は高まった。日本・中国・タイ・マレーシアなどのアジアツアーは今や基本。トップスターたちはPOPの本場・米国にまで領域を広めていった。

Rain(ピ)は去る2月、米・NYのマジソンスクエアガーデンシアターで、アジア歌手としては初めて単独公演を行い、5月には米国のタイム誌で「韓国から来た魔術の足」と掲げられ、<世界で最も影響力のある100人>に選ばれた。Rainはまた、今月15日からワールドツアーに突入、米・ラスベガス公演を終えて今後、シンガポール、日本、タイなど総12カ国35回公演を行う予定だ。

SE7EN(セブン)は去る10月、米国進出を公式化した。SE7ENはTLCなどのアルバムを制作した<ベルラスト・エンタープライズ>の代表マーク・シメールとタッグを組み、来年デビューシングルを発表する計画だ。今回のシングルは、ビヨンセ、ジャネット・ジャクソン、アッシャーなどを手がけたリッチ・ハリソンが担当し、有名ラッパーFabulousが参加する。SE7ENは本格的な米国進出に先立ち、韓国系ポップスターAmerie(エイメリー)のシングル曲『Take Control』のリミックスデュエット曲にも参加する予定である。


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