エイズウイルス(HIV)の増幅を阻止するタンパク質として知られる「TRIM5アルファ」をはじめ複数のタンパク質内で重要な役割を担う中核領域の構造と機能が国内研究チームによって究明された。

浦項工科大学生命科学部、呉秉夏(オ・ビョンハ)教授の研究チームは29日、HIVの抑制など医学的に重要な機能を持つタンパク質などから発見されるB30.2(SPRY)領域の3次元構造を解明し、この領域と別のタンパク質との相互作用の究明に成功したと明らかにした。TRIM5アルファがHIVを抑制することは2004年2月に英国の科学専門誌ネイチャーを通じ発表されていたが、その構造については明らかになっていなかった。

この研究結果は、同大学博士課程に在学中の禹在晟(ウ・ジェソン)さんを第1著者とし、29日付けの米科学誌モレキュラーセルに発表された。今後はエイズなどウィルス関連の疾病や家族性地中海熱のような遺伝性疾患に関する医学研究での大きな進展が期待される。



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