聴聞会で謝罪する趙長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
聴聞会で謝罪する趙長官=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国文化体育観光部の趙允旋(チョ・ユンソン)長官は9日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件の真相究明に向けた国会の聴聞会に証人として出席し、朴政権が政権に批判的な芸術家や俳優ら約1万人の文化芸術界関係者のブラックリストを作成していたとされる疑惑について謝罪した。 趙氏は「文化体育観光部がリストについて徹底的に調査し全貌を明らかにできなかったことは私の不注意だった。この問題により多くの文化人、芸術家はもちろん国民にも多大な苦痛と失望感を与えた」と述べ、謝罪した。 同疑惑をめぐり、趙氏は元大統領秘書室長の金淇春(キム・ギチュン)氏と共に韓国の文化芸術団体から告発されている。 韓国民族芸術団体総連合会など12の団体は、金氏がブラックリスト作成を指示し、リストに名前が挙がった文化芸術界関係者を政府支援事業に参加できないようにしたと主張。先月12日、朴大統領と崔順実被告に絡む疑惑を捜査している特別検察官チームに金氏ら関連者を告発した。リストが作成されたと推定されている2014~15年に金氏は大統領秘書室長、趙氏は青瓦台(大統領府)政務首席秘書官を務めており、両氏の関与が疑われている。 趙氏は、特別検察官チームの捜査が終わっていないことを理由に「この場でブラックリストの全貌は明らかにすることはできない」と述べた。 特別検察官チームがリストの全貌を明確に明らかにできるよう自身をはじめ同部職員が捜査に積極的に協力するとしながら「捜査が終わり次第、ブラックリストの詳細が明らかになるだろう」と述べた。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0