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北朝鮮が正恩氏偶像化に本腰 来年は国際行事も開催
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記と同格の存在に仕立て上げるための大々的な偶像化作業に乗り出したようだ。 朝鮮中央通信、朝鮮労働党機関紙の労働新聞など北朝鮮メディアが金委員長を「党と国家、軍隊の最高領導者」と呼称する例が増えた。 この呼称はこれまで主に長距離ミサイル発射のような北朝鮮にとって重要な行事があったときに使われたが、頻繁に使われてはいなかった。 しかし、金総書記の5周忌を迎え金委員長が平壌・錦繍山太陽宮殿を訪れた様子が報じられた今月17日以降、金委員長の公開活動に関する報道では全てこの呼称が使われた。 また、21日には平壌で金委員長の業績をたたえるための討論会も開かれた。北朝鮮メディアは、討論会で金委員長の業績について解説し論証した論文が発表されたと伝えた。 最近の北朝鮮のこうした動きは、来年から金委員長の偶像化を進めるための布石とみられる。 これに先立ち、北朝鮮は金委員長、金総書記、金主席をたたえるための大規模な国際行事を来年8月に開催すると発表した。 このほかにも北朝鮮当局は来年、金委員長(1月8日)、金総書記(2月16日、光明星節)、金主席(4月15日、太陽節)、金委員長の祖母、金正淑(キム・ジョンスク)氏(12月24日)の誕生日に合わせ多彩な政治文化行事を開催し、1年にわたってお祝いムードを高める計画を立てている。 北朝鮮が来年から金委員長の誕生日を祝日に制定するとの見方もあったが、聯合ニュースが来年の北朝鮮のカレンダーを入手し確認した結果、祝日にはなっていなかった。 韓国・東国大北朝鮮学科の金榕炫(キム・ヨンヒョン)教授は「執権6年目となる金委員長の偶像化を進め、党、国、軍で安定的な指導力を備えた指導者として際立たせるための作業が着実に進められている」との見方を示した。