会見する李圭哲特別検察官補=20日、ソウル(聯合ニュース)
会見する李圭哲特別検察官補=20日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と親友の崔順実(チェ・スンシル)被告に絡む疑惑を調べている特別検察官チームが21日午前に事務所の開所式を行い、本格的な捜査を開始する。特別検察官チームの報道官を務める李圭哲(イ・ギュチョル)特別検察官補が20日、伝えた。 李氏は、朴英洙(パク・ヨンス)特別検察官が任命状を受け取った今月1日以降の20日間、派遣の検事など必要な人材を確保し、徹底した記録の検討を踏まえて一部の関係者に接触するなどして捜査に備えたと説明した。 接触した人数については、大韓乗馬協会の会長を務めるサムスン電子の朴商鎮(パク・サンジン)対外担当社長ら「10人以下の多数」と伝えた。サムスンは崔被告と馬術選手であるその娘がドイツで設立した会社に支援を行っていた。崔被告が実質支配していた二つの財団にも多額の資金を提供した。 特別検察官は、準備期間を終えてからひとまず70日間にわたり捜査を行う。 家宅捜索などの強制捜査が秒読みに入るなか、禹柄宇(ウ・ビョンウ)元青瓦台(大統領府)民政首席秘書官が崔被告の国政介入を知りながらも黙認またはほう助したとする職務放棄の容疑を特別検察官が解明するかどうかに関心が集まっている。 禹氏をめぐっては、2014年の旅客船「セウォル号」沈没事故の検察捜査チームに電話をかけ、海洋警察の家宅捜索対象について意見を述べるなど圧力を行使したとの疑惑も浮上している。 禹氏に関するさまざまな疑惑について李氏は、職務放棄の部分は特検法(特別検察官任命に関する法律)の捜査対象になっているとし、「提起されている疑惑も検討を経て具体的な証拠が見つかれば(捜査するかどうかを)判断できる」と話した。
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