雇用・暮らしに関する財政の役割強化　予算執行迅速化へ＝韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の柳一鎬（ユ・イルホ）経済副首相兼企画財政部長官は１４日の経済関係閣僚会議で、「今年の財政執行目標を超過達成できるよう各機関が努力し、予算の繰り越しと不用（使い残し）を最小限に抑えなければならない」と述べた。その上で「厳しい経済環境を踏まえ、雇用と民生関連の財政の役割を強化する」と強調した。　また、「来年度（１～１２月）予算が新年初めから執行されるようにする」と表明。「早期執行が可能な民生事業を積極的に発掘し、年内に執行準備手続きを終わらせる」との方針を重ねて示した。　年末年始を控え、賃金未払いの解消に向けた監視活動を強化する計画も明らかにした。　一方、「日本やベトナムなどの就職情報セミナーのＰＲなどにより、実際に役に立つ就職情報を提供し、海外就業者のコミュニティーなどを通じた支援も強化する」と述べ、引き続き若者の海外就業を支援していく考えを示した。　その上で、「９日の大統領の弾劾案可決後、政府は素早く対応体制を構築し、国政の空白の最小化や民生経済の安定に最善を尽くしている」と説明。国民に対し、「日常的な経済活動に臨み、企業は正常な経営活動と未来のための投資に積極的に取り組んでほしい」と呼びかけた。