サムスン電子の臨時株主総会の様子=27日、ソウル(聯合ニュース)
サムスン電子の臨時株主総会の様子=27日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国・サムスン電子でスマートフォン(スマホ)事業を含むIM(IT・モバイル)部門を率いる申宗均(シン・ジョンギュン)代表取締役社長は27日、同社の臨時株主総会で新型スマホ「ギャラクシーノート7」の発火問題について重ねて謝罪し、「原因を徹底して究明し、透明に公表する」と述べた。 サムスン電子は8月に韓国や米国などでノート7を発売したが、発火事故が相次ぎ、9月に回収・無償交換を実施。だが、交換後の端末でも発火が報告され、今月11日に生産・販売を打ち切る方針を発表した。 申社長は「ギャラクシーノート7の問題により経営上、多大な損失を招き、株主の皆様におわび申し上げる」と謝罪。販売停止について「経営への多大な負担を甘受し、何よりも顧客の安全を最優先に考慮した決定」と説明し、理解を求めた。 ノート7の販売台数と事故の報告件数、分析現況も詳細に伝えた。発売から販売打ち切りまでの販売台数は計306万台で、339件の事故報告があり、そのうち140件がバッテリー内部の損傷が原因と分析されたという。 申社長は「バッテリー内部の損傷の根本原因を突き止めるため、最初に販売したバッテリーの工法、セル構造だけでなく、バッテリー内部の保護回路や製造工程などについても徹底して分析している」と伝えた。 また「バッテリーだけでなくバッテリーに関するハードウエアとソフトウエアはもちろん、その製造工程、物流などあらゆる部分について綿密に点検している」と付け加えた。独自調査に加え、米国など国内外の権威ある専門機関にも調査を依頼しているという。 申社長は「今回の件を機に、再び一からスタートする覚悟であらゆるプロセスを点検する。何よりも安全を最優先にする」と約束した。
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