韓米両国が、北朝鮮政権の崩壊など事態急変に備え「概念計画(CONPLAN)5029」を完成させることで合意し、来年から具体化作業に着手する。政府消息筋が2日に明らかにした。10月にワシントンで行われた第38回韓米定例安保協議会(SCM)での論議に基づき、こうした合意が導き出されたという。完成目標を来年末で、来年初めにも合同参謀本部と韓米連合司令部で具体化作業が開始される。
 概念計画は、北朝鮮の事態急変に備えた韓米共同対応計画で、作戦計画とは異なり作戦部隊編成などの軍事力運用計画は含まれていない。

 本来韓米連合司令部は、概念計画に軍事行動を盛り込んだ「作戦計画5029」の作成を進めていたが、韓国政府が昨年初めに「韓国の主権侵害の可能性がある」として中断させている。これを受け韓米は「概念計画5029」を補完・発展することで暫定的に合意していた。

 「概念計画5029」具体化にどのような内容が盛り込まれるかは明らかになっていないが、北朝鮮の地域に韓国軍と米軍のどちらが駐留するか、核を含む北朝鮮の大量破壊兵器をどちらが管理するかなどが、中核争点となるものと思われる。


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