美林航空クラブとされる施設の全景=(聯合ニュース)
美林航空クラブとされる施設の全景=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが、新設の航空観光施設を利用して平壌上空を観光する住民の様子を伝えた。体制の宣伝の一環とみられる。 朝鮮中央テレビは3日、「美林航空クラブ―飛ぼう空へ」というタイトルの映像で「美林航空クラブを訪れた観光客と一緒に楽しい観光飛行を詳しく見てみよう」と同施設を紹介した。 映像によると、この施設は複数の観光用軽量飛行機や滑走路、誘導路、野外観覧台、事務所、レストランなどから成る。 観光客は飛行用の服に着替え、パイロットが操縦する飛行機に搭乗し観光する。 観光客が操縦方法についての講習を受けパイロットと共に飛行機を操縦するプログラムもあるという。 また、同映像は観光飛行プログラムについて毎年初春から晩秋まで運営され、決まったルートを飛ぶコースと観光客の要望に応じて自由に飛行するコースがあると伝えた。決まったルートでの飛行は約40分、客の要望に応じた飛行は約2時間だという。 映像では実際に飛行を楽しむ観光客と18歳の女性パイロットの様子や上空から眺めた平壌市内などを紹介した。 同施設の具体的な場所は分かっていないが、建物の外観や名称を踏まえると平壌の美林乗馬場近くとみられる。 今年6月には米グーグルが提供する衛星写真サービス「グーグルアース」で、美林乗馬場の隣に軽飛行場が新設されたのが確認されている。 北朝鮮がこうした映像を放送する背景には、国際社会によって北朝鮮への制裁が強化されても体制は揺るがないということを誇示する狙いがあるとみられる。
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