俳優クォン・サンウ
俳優クォン・サンウ
2月17日、ソウル・江南(カンナム)某所で行われた俳優クォン・サンウのインタビュー。カメラマンら取材陣をくったくのない笑顔で出迎えてくれた。

クォン・サンウ の最新ニュースまとめ

 読者プレゼント用のサイン色紙をお願いすると「先に書いちゃいますよ!」と自らすすんでペンを取ってくれたクォン・サンウ。日本のサイン色紙にはすでに慣れているようで、裏表をパタパタとひっくり返しては、「どっちに書こうかなー?」と茶目っ気たっぷりな素顔も見せるなど、温かい雰囲気のなかインタビューがスタート。

 2月20日より日本公開を迎える最新主演映画「探偵なふたり」について、また、6月から名古屋・東京・神戸で開かれるファンミーティング「Kwon Sang Woo The Stage 2016」について語ってくれた。


<b>―2014年から始まり、ことしで3年目を迎える「Kwon Sang Woo The Stage」。ことしのコンセプトは?</b>
歌手ではないので歌は上手ではありませんが、ファンのみなさんと離れている間、日常のなかでよく聴いている曲や、日本語の歌も交えて歌う予定です。人間クォン・サンウとして、ファンのみなさんと時間を共有できる、近況をお伝えできる機会だと考えています。

<b>―ファンミーティングを開催するにあたり、心がけていることは?</b>
若い頃は考えたこともなかったですが、年を重ねるにつれて考えるようになったのが、いくつまでファンのみなさんとこのような時間を過ごせるだろうか、50歳になっても僕を愛し、応援してくれる人がいれば幸せだなぁと考えながら舞台に立つことで、より喜びが倍増します。

<b>―これまでのファンミーティングで印象に残っていることは?</b>
昔、野球場でファンミーティングを開催したことがあるのですが、その時はその規模に驚きました。2万名ほどだったと思います。豆粒程度にしか見えないであろう僕に、こんなにもたくさんの人が会いに来てくださった事がうれしく、また不思議でもありました。
ファンの方とお話ができて、スキンシップができる今ぐらいの規模でのファンミーティングも、近くで一緒に過ごすことができるので、楽しいです。

<b>―これまで、ファンの方から頂いたプレゼントのなかで印象的だったものは?</b>
高価なプレゼントよりも、ファンのみなさんの気持ちがこもったものがうれしいです。
ファンの方同士で集まる機会があるようで、みなさんで力を合わせて何かを用意してくださる気持ちがうれしいです。あと、僕が話をしたものを覚えていてくださって、それをプレゼントしてくださるんです。
正直、年を重ねると誕生日がうれしいものではなくなってくるのですが(笑)。こんなにも多くの方から、プレゼントをもらえる人間は世の中に多くないと思うので、それだけでもありがたく、うれしく感じています。

<b>―昨年のファンミーティングの中でも質問があったようですが、今後どんなキャラクターを演じてみたいですか?</b>
映画に関しては、演ずるキャラクターを重要視します。
今回の「探偵なふたり」にも通じるものがありますが、愉快で、感動や感情がともなうキャラクターを今後も演じていきたいです。

<b>―約3年ぶりの映画出演となった「探偵なふたり」。出演を決意した理由は?</b>
推理をする姿よりも、家庭的なシーンに人間的な魅力を感じました。

<b>―劇中では、恐妻家でイクメンな姿を披露していますが、実際のクォン・サンウさんは?</b>
海外スケジュールも多く、忙しく過ごしてしまいがちですが、オフの時間は家族との時間を大切にしようと心がけていますし、実際にほとんどがそうですね。妻ほどではありませんが、家事にも参加して、子どもたちと遊ぶ時間を大切にしています、普通のお父さんたちよりも。だから、僕も“イクメン”ですね(笑)

<b>―劇中でのカン・デマンというキャラクターは“推理オタク”ですが、クォン・サンウさん自身が“○○オタク”と言うならば?</b>
サッカーとプレステです!サッカーは夜中まで待って試合の放送を観ることもありますし、撮影の合間にはプレステなど、ゲームをして過ごす時間が多いです。唯一好きなものと言えますね。

<b>―劇中に登場する娘ホンジ役のホン・ソヒョンちゃん。撮影当時は生後7か月だったそうですが、彼女との撮影秘話はありますか?</b>
ソヒョンちゃんも、ずいぶん大きくなったでしょうね。ものすごく泣いちゃう子も多い中で、彼女はとてもいい子であまり泣かず、彼女のために時間を割いて撮影を待つといったこともほとんどなかったです。どうしても、子供と一緒の撮影や、犬が登場するものなどの場合は、待ち時間が発生しやすいものですが。とても不思議だったのが、偶然なのでしょうが、僕があっちを見る時にソヒョンちゃんも同じ方向を向いたり、呼吸が合ってるような素振りを見せてたりしてくれたこと。撮影しながら、大きくなったソヒョンちゃん、後半はちょっと人見知りが出てしまいましたね…。

<b>―「探偵なふたり」では、アクションシーンを封印しているクォン・サンウさん。共演のソン・ドンイルさんは、初のアクションシーンに挑戦していますが、アドバイスなどはされましたか?</b>
(ソン・ドンイル先輩は)ずいぶん辛そうでしたね。「次のシーンは代わりに君がやってくれ!」とも言われました(笑)ソン・ドンイル先輩は、普段アクションとは無縁の役柄が多いので、苦労されているようでした。特にアドバイスはしていませんが、撮影の間じゅう、ずっとそばで見守っていました。昨日も会いましたよ。

<b>―いよいよ「探偵なふたり」が2月20日より日本で公開されます。本作の見どころとクォン・サンウさんのお気に入りシーンは?</b>
探偵になりたかった夢を諦め、まんが喫茶の主人におさまっていた男が、ある事件をきっかけにそのパワーを発揮し始める姿がみどころで、また、家庭での人間的なシーンの姿がポイントです。

<b>―今後の活動の予定をお願いします。</b>
来月はまた中国で撮影があり、帰ってきてからは韓国で活動をすると思います。来年にはファンのみなさんが待っていてくれているドラマ出演もあるでしょうね。また、来年の秋ごろには「探偵なふたり2」も撮るかもしれません。

<b>―近々、ファンミーティングも含め、日本に行かれる機会も多いと思います。クォン・サンウさんが好きな日本食と、好きな場所はありますか?</b>
日本食は全部好きですね。特に、ラーメンとしゃぶしゃぶ!とにかくしゃぶしゃぶ店には、絶対に行きます!韓国でも日本料理屋がありますが、日本の“あの味”ではないので、いつも残念に思います。好きな場所は軽井沢ですね。長い間行っていません。以前行った時、静かで自然も多く美しい姿に感動しました。食べ物も美味しいですしね、食べ物は日本のどこに行っても美味しいでしょうが…。

<b>―最後にファンの方にメッセージをお願いします!</b>
最近、韓国のファンの方々と過ごす時間が減っています。今後は、韓国・日本・アジアの人々と集まれる機会も設けたいです。なにより、みなさんが待っていてくれるのは僕の作品だと思います。たくさんの作品を作ることを頑張っていきたいです!



 優しい声で、穏やかに、また一つひとつの言葉を丁寧に噛み締めるように質問に答えてくれたクォン・サンウ。「探偵なふたり」での娘ホンジ役、ホン・ソヒョンちゃんの話をする時は父親の横顔を覗かせ、また長年応援してくれているファンの話になると、色々思い出しては、言葉に出してくれる様子が印象的だった。
また、「大きな会場であっても、お一人おひとりの顔を見ています!」と力強く答えてくれた姿がとても魅力的であった。

 “日本愛”を全身で表現し、インタビュー中、主演作品を観たと伝えると何度も何度も「カムサハムニダ(ありがとう)!」とニコニコ笑顔で語ってくれた。

 そんな温かい、俳優クォン・サンウに会える機会となる映画「探偵なふたり」は2月20日(土) シネマート新宿、109シネマズ川崎ほか全国順次 ロードショー。
ファンミーティング「Kwon Sang Woo The Stage 2016」は6月30日(木)より開催される。


『探偵なふたり』予告編
『探偵なふたり』予告編




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