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北朝鮮 射程約1万3千キロのミサイル開発=韓国当局分析
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射の可能性が指摘されるなか、韓国当局は、北朝鮮が射程距離を延ばすためのエンジンテストを続けた末、射程1万3000キロ程度のミサイルを開発したとみている。 これは北朝鮮から米国本土を攻撃できる距離で、事実上、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実戦配備を目前にしていると専門家は評価している。 北朝鮮はICBM「KN08」を開発したのに続き、昨年10月のパレードでは弾頭が丸みを帯びた2段式の改良型KN08を披露した。弾頭部分の改良により、安定した長距離飛行が可能になったとみられている。 ICBMと「ノドン」(射程1300キロ)、「スカッド」(射程300~700キロ)に核弾頭を搭載するための小型化技術の確保も急いでいる。韓国軍当局は、北朝鮮がすでに小型化技術をかなり確保したと分析している。 核弾頭を1トン以下に小型化することに成功すれば、開発中の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)にも搭載できるようになり、韓国や米本土、在日米軍基地までもが核兵器の攻撃圏内に入る。 北朝鮮は約2000基の各種弾道ミサイルを開発し、実戦配備している。このうちスカッドは約600基、ノドンは約200基と推定されている。 韓米軍当局は、北朝鮮が射程約1万3000キロの長距離ミサイルを開発し、核弾頭の小型化技術までも確保しつつあるとの想定の下、拡大抑止戦略と4D作戦(北朝鮮の弾道ミサイルを探知・かく乱・破壊・防衛する一連の作戦)計画を樹立している。 これには、有事の際に核弾頭を搭載したミサイルが発射される前に地上基地から先制攻撃することも含まれている。 一方、北朝鮮は開発を終えたKN08を一度も試験発射したことがないため、ICBMが発射後、外気圏から大気圏に再突入する際に必要な技術を確保したかどうかは分かっていない。 ミサイルが大気圏に再突入するときにはものすごい高熱が発生するが、姿勢を安定させて弾頭が高熱で爆発しないようにする技術は、米国や中国、ロシアくらいしか持っていない。 韓国軍は、6日に行われた北朝鮮の4回目核実験を事前に把握できず、批判を浴びた苦い経験を踏まえ、今回は兆候を見逃さないよう北朝鮮北西部・東倉里のミサイル発射場を綿密に注視しているという。 stomo@yna.co.kr