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北朝鮮内部の観点からみると、今回の実験は金日成(キム・イルソン)首席と金正日(キム・ジョンイル)総書記から受け継いだ権力を守っている“三代世襲”を正当化させるものだと見ることができる。
金第1書記は、新年の辞を肉声で発表したり演説文を読んだりする際に、特に祖父である金日成主席を思わせると評価されている。
ことしの新年の辞で、核に関する言及は自省して奇襲的に第4回核実験をおこなうなど、どこに跳ねるのかわからない予測不可能な統治スタイルは、父親の金正日総書記に似ている。
北朝鮮は6日午前10時30分(北朝鮮時間で午前10時)に初の水爆実験を断行した。
北朝鮮公営の朝鮮中央テレビは「金正恩第1書記が主体的に水爆実験をおこなうため、歴史的命令を下した」という点を強調した。100%北朝鮮の技術による実験だという点を掲げたりもした。
北朝鮮は金正日総書記時代の2006年10月9日に1回目の核実験をおこない、2009年5月25日に2回目の核実験をおこなった。金正恩体制では2013年2月12日に核実験をおこなったのに続いて、今回が計4回目となる核実験を断行したのだ。
1回目の核実験は、朝鮮労働党創建記念日(10月10日)の一日前に実施され、2回目は金正日総書記の誕生日(2月16日)の4日前だ。
3回目は金正恩就任直後におこなわれ、今回の実験はことし上半期に予定されている朝鮮労働党の党大会を前におこなわれた。対内的な意味が大きいということだ。
中国メディアは、今回の核実験は1月8日に誕生日を迎える金第1書記へのプレゼントだと分析している。
さらに北朝鮮住民らの郷愁をそそりながら三代世襲の大義名分を作っていると見ている。
金日成主席と金正日総書記は、対外的に「朝鮮半島の非核化」を宣言してきた。金正日総書記は「非核化は金日成主席の遺訓だ」と言及していた。しかし2003年1月には核拡散防止条約を脱退し、2005年2月には核兵器保有を宣言した。
金正恩第1書記もことしの新年の辞では「経済強国」の建設だけを強調し、核に対する国際社会の制裁を念頭に置いたように見えた。
しかし新年の辞を発表してから5日で奇襲的に核実験をおこない、実験後2時間で朝鮮中央テレビの特別重大報道で知らせた。
韓国国防研究院のソ・ジュソク責任研究委員は「新年の辞で核問題を特別に言及しなかったが、核実験をおこなったのを見ると、核能力を可視化することによって政権の正当性、政権の治績を住民に強調しようという意図があるようだ」と述べた。
金正恩第1書記は、金日成主席、金正日総書記よりも核開発の意志がより強いと見られている。金正恩第1書記は2012年4月、憲法に核保有国であることを釘刺した。
2013年2月の3回目の核実験後、3月に朝鮮労働党中央委員会全体会議では「核兵器・経済建設の並進路線」を採択した。今回の4回目の核実験で北朝鮮は、核・経済の並進路線を再確認したと見られる。
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