28日、日韓外相会談の開催で従軍慰安婦問題の最終合意案が出された中、元慰安婦や学界、市民団体や市民の相反する反応が見られる。(提供:news1)
28日、日韓外相会談の開催で従軍慰安婦問題の最終合意案が出された中、元慰安婦や学界、市民団体や市民の相反する反応が見られる。(提供:news1)
28日、日韓外相会談の開催で従軍慰安婦問題の最終合意案が出された中、元慰安婦や学界、市民団体や市民の相反する反応が見られる。

イ・ナヨン の最新ニュースまとめ


○学界…「歴史的過ちを繰り返す韓国政府に失望」VS「実質的進展を成した意味ある協議」

 学界の解釈は分かれた。「従軍慰安婦研究会」設立を推進している大学教授らは、結果を強く批判した。

 中央大学社会学科のイ・ナヨン教授は「合意の形式と手続き、内容、全てが期待にはるかに及ばなかった」とし、「歴史的過ちを繰り返す韓国政府に失望だ」と明らかにした。

 ソウル大学法科大学のヤン・ヒョナ教授も「研究者の立場から今回の妥結を望ましいとみるには難しい」とし、「元慰安婦を排除したまま急に政府対政府で“妥結”をすることは手続き的な問題がある」と述べた。

 一方、肯定的な意を表する人たちもいた。日韓関係の専門家である聖公会大学日本学科のヤン・ギホ教授は「日本政府の主体と責任痛感という点においては、一歩進んだ成果だ」と会談結果に70点を付けた。

 しかし「今の状態としては今後の作業が確実に担保されておらず、元慰安婦を理解させるのは難しいレベルだ」と指摘した。

 ソウル大学のパク・チョルヒ日本研究所長は「両国が処している政治的環境などを考えた時、相当な実質的進展を成した意味ある協議だ」と評価した。

 また「国民世論や市民団体、関係者を説得するのが今からの大きな課題だ」と述べた。


○市民…「進行状況を見守るべき」VS「謝罪を受けなければならないのは政府ではなく元慰安婦」

 市民の反応も分かれている。ソウル市内で会った23歳男性は「日本もドイツのように今回の合意をきっかけに過去を認めて賠償すれば、今後の日韓関係がさらによくなるのではないか」と期待を示した。

 また65歳男性は「日本がこれまで慰安婦問題に対して知らんぷりをしていた分、よかった」とし、「他の問題も段階的に解決していくと見ている」と述べた。

 一方、心配の声も上がっている。学生の26歳女性は「謝罪を受けなければならないのは、政府ではなく元慰安婦だ」とし、「協議の過程でこれらが抜けていたのは問題がある」と指摘した。

 慰安婦に関するシナリオを書いた事があるというシナリオライターの48歳女性は「性急に判断を下したらいけない」とし、「安倍首相の謝罪については、今後具体的に進められることを見守らなければならない」と指摘した。

 元慰安婦と共にしている市民団体「ヘナムナビ」は今回の合意案について「受け入れることはできない」という見解を明らかにした。

 代表の51歳女性は「元慰安婦が要求しているのは、日本政府の公式謝罪だ」と述べた。

 国際人権運動団体の「国際アムネスティ」韓国支部は、「今日の合意によって日本軍の性奴隷制によって苦痛を受けた数万人の女性たちの正義具現に終止符を打ってはならない」と明らかにした。



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