最近、中国公演のために北京を訪れたものの、公演当日に出演をキャンセルし帰国した「牡丹峰楽団」。撤収現場で指示をした人物がリーダーのヒョン・ソンウォルであるという主張が15日、提起された。
最近、中国公演のために北京を訪れたものの、公演当日に出演をキャンセルし帰国した「牡丹峰楽団」。撤収現場で指示をした人物がリーダーのヒョン・ソンウォルであるという主張が15日、提起された。
最近、中国公演のために北京を訪れたものの、公演当日に出演をキャンセルし帰国した「牡丹峰(モランボン)楽団」。撤収現場で指示をした人物が団長(リーダー)のヒョン・ソンウォルであるという主張が15日、提起された。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 脱北者たちで構成された北朝鮮専門媒体・自由北朝鮮放送はこの日、北京の消息筋の言葉を引用し「モランボン楽団の撤収の決定的なきっかけは公演の内容」とし、このように伝えた。

 自由北朝鮮放送によると、中国側はモランボン楽団が中国に到着しおこなったリハーサルを見て、「芸術に思想を混ぜてはいけない」とする発言や北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に対する憂慮を表わした。続けて「“中国の人々は北朝鮮のことを知らないか”“死んでも革命精神を捨てるのをやめよう”“私たちは誰も恐ろしくない”」のような歌はプログラムから抜こう」と提案した。

 しかし、団長であるヒョン・ソンウォルを中心としたメンバーたちは「我々の公演は元帥様(金正恩)が直接見て指導してくださった作品」とし、「点ひとつ外すことはできず、抜いてもいけない」と対抗し、駐中北朝鮮大使も同意見を現場で表明したという。

 自由北朝鮮放送は「平壌(ピョンヤン)でもこの事実の報告を受け、金第1書記は『ヒョン・ソンウォルをはじめとする楽団関係者の決心を信じる』という趣旨の指示を下した」とし、「双方の立場の違いはまったく狭まることはなかった」と伝えた。

 そうした中で、公演会場の照明担当者の「北朝鮮の人々が良い暮らしをしようとするならば、中国を見習わなければならない」「金正恩が国際刑事裁判所(ICC)に回付されたことは分かるか」などの発言を問題とし、ヒョン・ソンウォルが現場ですぐに“公演団撤収”命令を下したというのが自由北朝鮮放送の主張だ。

 ヒョン・ソンウォルは金第1書記が直接結成させたモランボン楽団の団長としての地位を見せる部分もあると解釈できるが、実際には引率者であるチェ・フィ労働党第1部部長やチ・ジェリョン駐中北朝鮮大使などとの協議および平壌からの命令を受ける過程があったものと見られる。


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