イ・ビョンホン=(聯合ニュース)
イ・ビョンホン=(聯合ニュース)
韓国俳優イ・ビョンホンは、今月公開される主演映画「内部者たち」(原題)について、「こんなにアドリブが多かった映画があっただろうかと思ったほど、現場での即興性が多く反映された」と語った。

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 韓国のウェブ漫画を原作とする「内部者たち」は政治家、財閥、マスコミ、暴力団、検察ら権力者が見えないところでどのようにして社会を動かそうとするのかを描いた作品。

 イ・ビョンホンは、自身を破滅に追い込んだ人物への復讐(ふくしゅう)をたくらむ政治ゴロのアン・サングを演じた。

 劇中では、世論を動かす仕掛け人で有名新聞社の論説主幹、イ・ガンヒ役のペク・ユンシク、コネや学縁、地縁がないために大事件の捜査で手柄を挙げ出世しようとする検事ウ・ジャンフン役のチョ・スンウと「演技対決」を繰り広げた。

 イ・ビョンホンは同作が人物より事件を中心に編集されたことは残念だったと振り返る。「編集版が何度も変更された。3時間40分のものをどのようにして2時間に仕上げるかが鍵だった」と説明した。

 事件を中心に編集したため作品は理解しやすくなったが、登場人物をより面白く豊かにしてくれるシーンがたくさんカットされた。ジャンフンとの会話シーンは大半がアドリブだったという。

 「相手がアドリブを入れれば、それに合ったリアクションを返さなくてはならないので、せりふのニュアンスを変えなければならなかった。どんなアドリブが出るか分からないので常に準備した。チョ・スンウさんも、私が放った予想外のせりふに対し瞬発力を駆使して対応した」と撮影当時の様子を伝えた。

 役作りでは、サングが置かれた状況ごとの感情とスタイルの変化を念頭に置いて演じることに重点を置いた。サングは常に復讐心を抱いているため、その感情を維持しながら状況の変化に応じてさまざまな姿を見せようと努力した。

 「内部者たち」の撮影中は、わいせつな話をしている映像を公開するとしてモデルの女らから恐喝された「わいせつ会話事件」で世間を騒がせた。

 事件については、「監督、スタッフ、共演者に被害が及ばないようにしなければならないという気持ちだけだった。私にできることは、自分の任務に集中してベストを尽くすことだと思った」と話した。

 3月には長男も生まれた。父親になってから「演技がこんなに良くなった」というような感覚はないが「父親としての責任感は感じる」という。

 来年は「荒野の七人」リメーク版など2本のハリウッド映画出演作が公開される予定だ。今後出演を検討している作品については「韓国映画もハリウッド映画もある。1~2か月以内には決めようと思う」と語った。

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