ロッテグループは30日午前、サムスンSDIのケミカル事業部門とサムスン精密化学に対する引受契約を締結したと明かした。額が3兆ウォン(約3184億円)に達する超大型契約で、韓国の化学業界最大のビッグディールに該当し、ロッテグループ創立以来最大規模となるM&Aだ。
今回の買収は重光昭夫(韓国名:辛東彬/シン・ドンビン、60)ロッテグループ会長の提案により進行された。これまで、グループの石油化学事業に対する昭夫会長の愛情は格別だった。昭夫会長が1990年に韓国ロッテの経営に初参加した会社がロッテケミカル(当時、湖南石油化学)だったこととも無関係ではない。食品と流通に強みを見せたロッテグループは昭夫会長が経営に参加した以後、石油化学部門を新しい成長動力として育成してきた。
2000年代に入ると、昭夫会長はロッテ大山(テサン)油化とKPケミカルを買収し、ロッテを石油化学産業の強者に浮上させた。以後2009年、湖南石油化学とロッテ大山油化の合併に続き、2012年に湖南石油化学とKPケミカルを合併し、ロッテケミカルを成功裏にスタートさせた。
ロッテは今回、サムスンの化学系列会社を買収により、化学ビジネスを大幅に育てることができる。サムスンSDIのケミカル事業部門は去る9月末基準で資産1兆5000億ウォン(約1600億円)、負債4000億ウォン(約420億円)であり、ことし前半期のケミカル事業部門売り上げは1兆3000億ウォン(約1370億円)、営業利益953億ウォン(約101億円)をおさめた。
サムスン精密化学は9月までの累積売り上げ8872億ウォン(約940億円)に、営業利益192億ウォン(約20億円)を記録している。資本総計1兆1715億ウォン(約1240億円)、負債6005億ウォン(約637億円)規模だ。サムスンBP化学は昨年の売り上げ4138億ウォン(約439億円)に、営業利益496億ウォン(約52億6000万円)をあげている。
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