独自技術による国産人工衛星打ち上げの政府計画が、当初の2007年10月より1年以上遅れる見通しだ。金雨植(キム・ウシク)副首相(科学技術部長官を兼任)が12日、記者懇談会の席で明らかにした。ロシアからロケット設計図が届いていないことが原因だという。

 政府は当初、100キログラム相当の科学衛星を独自開発し、2007年10月に全羅南道・外羅老島の宇宙センターから打ち上げる計画を進めてきた。衛星打ち上げに使用するロケットの第1段部分をロシアが、第2段部分を韓国がそれぞれ製作しているが、両部分の連結など、細部設計図が提供されなければ完成は不可能。ロシア側は韓国・ロシア宇宙技術保護協定(TSA)の締結遅延を理由に、いまだ設計図を提供していない。両国は4月にTSAに合意したものの、現在までにこれといった進展がないのが現状だ。

 科学技術部は、17日からのフラトコフ首相の訪韓に合わせTSAを締結にできるよう努力する方針だ。しかし、10月中に締結されても両国国会での批准や設計図に基づくロケット開発などを考慮すると、打ち上げは2008年以降になると予想される。


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0