米ワシントンで20日に開催される第38回韓米定例安保協議会(SCM)で、北朝鮮の核実験に伴う米国の「核の傘」提供問題が集中的に議論される見通しだ。国防部関係者が12日に明らかにした。

 同関係者は、これまで米国の「核の傘」提供公約は包括的な概念でSCMの共同声明に明示されてきたと説明。今年の共同声明でも同様の公約が盛り込まれるはずと話している。

 政府はこれと関連し、宣言的な意味が大きかった「核の傘」提供の約束を朝鮮半島危機の形態別に分け、それぞれどのような戦術核兵器を支援できるか明確にするよう米国に求めることを慎重に検討している。米国が韓国政府の要請に前向きな姿勢を見せた場合、今後韓米は「核の傘」提供問題を扱う別途の協議体を稼動することになる見込みだ。

 また、北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)拡散に向けた拡散安全保障イニシアチブ(PSI)と、北朝鮮の弾道ミサイルに対抗するミサイル防衛(MD)体制への参加についても取り上げられる可能性が高い。その場合、政府は慎重に決定すべき問題との原則を伝える方針だ。

 戦時作戦統制権の移譲については、2009年の移譲を主張する米国の立場に変化がないため、SCMでは取り上げられないとする見方が強まっている。

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