【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党・新政治民主連合は12日、政府が中学・高校の韓国史教科書について、これまでの検定制を取りやめ、政府がつくる「国定教科書」に変更する方針を発表したことに反発し、黄祐呂(ファン・ウヨ)社会副首相兼教育部長官の解任建議案を国会に提出した。 同党所属国会議員128人全員の名義で提出した建議案は、大学教授や中高教員をはじめ市民団体や保護者らの多くの反対にもかかわらず、韓国史教科書の国定化を強行し、社会の分裂を引き起こしたと批判。黄氏の長官解任を求めた。 ただ、国会は与党セヌリ党が過半数を超える159議席を占めており、解任案が可決される可能性は低い。 韓国では朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代の1974年から国定歴史教科書が使われてきたが、金大中(キム・デジュン)政権の2002年に検・認定制度が一部導入されたことを機に複数の出版社が教科書を作成するようになった。11年には完全に検定制に移行した。 歴史教科書については、与党セヌリ党などから「中・高校の教科書には左派的な反韓国史観が書かれている」などとの声があがり、国定教科書の復活が進められてきた。 ikasumi@yna.co.kr
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