会見する朴大統領(右)とガウク大統領=12日、ソウル(聯合ニュース)
会見する朴大統領(右)とガウク大統領=12日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は12日、青瓦台(大統領府)でドイツのガウク大統領と会談し、北朝鮮の核放棄や人権状況改善に向けた協力を強化することで一致した。 朴大統領は会談後の共同記者会見で、「北の非核化の緊急性や重要性について共感し、北が核を放棄して国際社会の責任ある一員になるよう取り組んでいくことにした」と説明。「北の人権状況改善のためにも協力を続ける」と述べた。また、「平和統一を準備しているわれわれにとって、ドイツの統一経験は非常に大切な教訓になり得る」として、南北統一問題と関連しドイツとの協力をさらに強化する意向を示した。 朴大統領はドイツの統一経験から韓国が得るものを問う記者団の質問に対し、「交流と協力を通じた段階的な信頼構築の過程があった。それが必要であることが分かる」としたほか、国際社会の協力と支持も極めて重要であることを示したと答えた。その上で、「当時、西ドイツは積極的な外交活動を行うなど、統一のための周辺国の支持を獲得することに多くの努力を傾けた」として、「分断の苦痛を経験したドイツであるからこそ、韓国政府のこうした努力を積極的に支持してくれると期待する」と述べた。  ガウク大統領は「朴大統領が中国を訪問した際、中国の指導者と北朝鮮問題などについて踏み込んだ対話をしたことに高い関心を持った」と語り、朴大統領が先月初旬、中国の戦勝70周年記念式典に出席したことを評価した。 ドイツの統一経験については、「協力と同盟体制を維持しながら対話を引き出した」として、「朝鮮半島情勢にも示唆するものがあると思う」と強調した。 ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるためディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載していた問題が両国関係に与える影響を問う質問には、「(朴大統領と会話を)交わした内容にはなかった」として、「韓国人のドイツに対するイメージが特に変わったとは思わない」と述べた。 kimchiboxs@yna.co.kr
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