【ソウル聯合ニュース】大韓航空の趙顕娥(チョ・ヒョンア)前副社長が米ニューヨークの空港でナッツの出し方に激怒し、離陸直前の自社機を引き返させた事件で、趙氏は20日(日本時間)、事件当時、旅客機から降ろされた客室サービス責任者のパク・チャンジン事務長が趙氏を相手取り米ニューヨークの裁判所に起こした損害賠償請求訴訟に対し、公訴棄却を申し立てた。 パク事務長は先月24日、事件当時の趙氏による暴言や暴行で極度の肉体的、精神的苦痛を受けたとして米国で提訴した。 趙氏の弁護士はこの日、訴訟を米国で進めた場合、さまざまな不便が生じると書面で説明した。事件の当事者が全員韓国人で、関連資料や証拠などが全て韓国語で作成されているため韓国の裁判所で裁判を進めるべきだと主張している。 一方パク事務長は、乗客のほか管制塔、滑走路の運営スタッフなどニューヨークの空港側も被害を受けたため米国で裁判を進めるべきだとしている。 趙氏側の申し立てについてパク事務長側は9月中旬までに答弁書を裁判所に提出する。 ニューヨークの裁判所は両者の主張を聴取した上で棄却の可否を判断する。 趙氏はナッツをサービスした女性乗務員のキム・ドヒさんが起こした損害賠償請求訴訟についても先月、控訴棄却を申し立てている。 sjp@yna.co.kr
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