記者団に質問に答える劉氏=7日、ソウル(聯合ニュース)
記者団に質問に答える劉氏=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の与党セヌリ党は7日、最高委員会議を開き、8日午前に緊急議員総会を開催し劉承ミン(ユ・スンミン)院内代表の辞任勧告案の採択を推進することを決めた。同党の金武星(キム・ムソン)代表が伝えた。 金氏は辞任勧告案について、「劉氏個人に対する信任と不信任を問う投票はできれば避けたいということで、議員の総意をまとめた決議文を採択する形になる」と説明した。 同党が議員総会で院内代表に対する辞任勧告案の採択を進めるのは初めて。劉氏は最高委員会議後、記者団に対し「総会の決定に従う」と述べており、劉氏の去就は事実上、議員総会で決まる見通しとなった。 劉氏の辞任を求める声が浮上したのは国会が政府施行令の変更・修正を要求できるとした国会法改正案をめぐり、最大野党・新政治民主連合と同案を可決することで合意したのが発端。同案は5月末に国会本会議で可決したが、青瓦台(大統領府)や与党の一部議員は三権分立を脅かす「違憲」と反発。朴槿恵(パク・クネ)大統領は6月25日の閣議で、「行政をまひさせることは国の危機を招きかねない」として、拒否権を行使した。また、「与党の院内司令塔(劉氏)は政府の経済政策のため、国会にどういう協力を呼び掛けたか疑問だ。政府は国民の民意を代弁するもので、自身の政治哲学や政治的な論理に利用してはならない」と劉氏を厳しく批判し、大統領と与党の院内代表が対立の様相を見せる異常事態になっていた。 kimchiboxs@yna.co.kr
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