韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官
韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官
5日の「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産への登録は、日韓の歴史認識の差を象徴するかのような過程を経てきた。登録予定の23施設の中、「軍艦島」などの7施設に朝鮮人の強制徴用があったとの韓国の主張と、その表現方法に納得しない日本の主張が対立してきた。

 この問題に関し、5月22日に東京で初協議を行った日韓は、6月9日には2回目協議をソウルで行い、韓国側が強制徴用に関する調整文を提示することになった。

 日本の態度に対して、6月10日、韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は世界遺産委員国に書簡を発送し、6月12日に議長国のドイツを訪問し、韓国支持を要請した。また、6月17日には韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が世界遺産委員国に親書を発送するなど、登録と日韓関係は暗雲ばかりであった。

 しかし、日韓国交正常化の50周年の記念行事の件などもあり、6月21日に日韓外相が東京で会談。「円満な妥結模索」で一致し、登録実現は急展開を見せた。

 6月28日、第39回世界遺産委員会がドイツで開幕した後も、7月1日には杉山晋輔外務審議官が来韓し、協議を続けていた。

 7月4日には、日韓で調整が難航し、登録審議が5日に延期したが、7月5日には無事に世界遺産委員会で登録が決定した。日韓国交正常化50周年を記念する交流などがなかったならば、日韓のどちらかは恥を掻くところであった。


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