MERS死亡者・感染者ともに増えず…終息へ向かうか

MERS（中東呼吸器症候群＝マーズ）コロナウイルスによる感染者と死亡者は増えず、小康局面に入った。集中感染発生病院がなく、散発的に出てくる事例もほとんど当局の管理ネットワーク内で起きているものであり、現状が維持されればMERS終息に近づくものとみられる。

　保健当局は6日午前、MERSによる感染者と死亡者がおらず、それぞれこれまで同様の1865人、33人と集計されたと明らかにした。退院者は1人増え、117人となった。

　現在まで退院者は117人は男性62人（53%）、女性55人（47%）だった。年齢別では40代27人（23.1%）、50代26人（22.2%）、60代21人（18.8%）、80代1人（0.9%）の順だった。

　新たな死亡者はいなかった。死亡者33人の性別は男性22人（66.7%）、女性11人（33.3%）で、年齢は60代・70代がそれぞれ10人（30.3%）で最も多く、80代7人（21.2%）、50代5人（15.2%）、40代1人（3%）だった。

　死亡者のうち、各種慢性疾患者（がん、心臓・肺・腎疾患、糖尿、免疫低下など基礎疾患保有者）や高齢者層など高危険群は30人（90.9%）だ。