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産業革命遺産の登録審査直前 韓日代表団の交渉難航
【ソウル聯合ニュース】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会が開かれているドイツ・ボンで4日午後(現地時間)、朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれる「明治日本の産業革命遺産」の世界文化遺産登録の審査が始まる見通しだ。順調に進めば、日本時間の4日遅くか5日早朝に登録の可否が決まるとみられる。しかし、現地で韓日の政府代表団間の交渉が難航していることが3日、分かった。 韓国政府筋によると、審査前後に韓国政府代表団が行う意見陳述に関し、日本側が事前調整を要求。これに韓国は難色を示しており、双方とも引く気配がない。韓国が強制労働などをどう表現するか、日本は敏感になっているという見方が出ている。 一方、日本の杉山晋輔外務審議官は先月30日に非公開で来韓し、今月1日に韓国外交部の金ホン均(キム・ホンギュン)次官補、趙兌烈(チョ・テヨル)第2次官と会った。金次官補とは翌日も面会した。これはドイツでの状況が関係するとみられる。 韓日は朝鮮人の強制労働という歴史的事実を産業革命遺産に反映する問題をめぐり対立してきたが、先月21日の外相会談で、円満解決の方向で認識を共有するなど大枠で合意した。しかし、具体的な部分で激しい綱引きが続いている。 韓日はドイツで現地時間3日、接触すると伝えられた。円満に妥結するという見方が依然優勢ながら、話し合いがこじれ投票に持ち込まれるという最悪のシナリオもあり得る。 尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は1日の国会外交統一委員会で、「強制労働に関する韓国の懸念が忠実に反映された結果が得られるものと期待する」と述べた。しかし、同部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は翌日、関連の質問に対し、「協議は進行中」と答えるにとどめた。 韓日は、産業革命遺産の登録決議に注釈を付ける形で、一部の施設で強制労働があったという事実を反映させることで事実上合意したとされるが、その内容や表現などは明らかにされていない。日本が韓国の意見陳述に敏感な反応を示していることがどう影響するかも、注目される。 mgk1202@yna.co.kr