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韓国外交部長官 対日関係改善に意欲「この機会逃せない」
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は24日に聯合ニュースの単独インタビューに応じ、対日関係について「諸懸案の解決に向けた努力を強化し、関係改善を模索する時期ではないかと思うし、日本もそう考えていると思う」と述べた。 尹氏は21、22の両日、就任後初めて日本を訪問し、岸田文雄外相と会談した。尹氏は「関係改善に向けた雰囲気が違ってきた気がする」と伝えた。 尹氏は日本について、「近い隣人であることは変わりない」として、「国交正常化50周年は自然なきっかけとなり、この機を逃すとお互いのためにならない」と強調。「50周年を役に立つ方向で活用しようとする問題意識を持ち、さまざまな形の対話をしている」と説明した。ただ、「まだ道のりは遠く、一気にたどり着くのは容易でない」との考えを示した。 両国の関係改善に関しては、「やはり慰安婦問題(解決)が最も喫緊の課題だ」と指摘。「今後取られる措置は被害者や国際社会などの期待に応えなければならず、このことは日本政府がよく分かっている」と述べた。また、「問題解決で最も重要なのは(被害者の)おばあさんたちの心を癒やすことで、恨(ハン)を晴らすことにつながらなければならない」として、外交努力を傾けていると説明した。その上で、「50周年の今年に決着をつけたいという意志が双方にある」と明らかにした。 尹氏は「最終的な決定をしなければならず、首脳が関与する状況になるだろう」と述べ、最終段階では両国首脳が政治的な決断を下すことを示唆した。 安倍晋三首相が8月に発表する談話については、「内容、形などあらゆる面で周辺国と国際社会が期待してきた水準になるべきだというのがほぼ一致した考えだと思う」と述べた。さらに「日本政府は歴代政権の歴史認識を継承すると公言してきた」として、「この機会に具体的かつ明白に話せば、日本の利益にもつながり、周辺国と国際社会に極めて肯定的なメッセージを送ることができる」と語った。その上で、「そうした面から談話の発表は(両国の)関係改善に向けた絶好の契機になる」として、「そういう結果が出るよう、政府としても外交努力を尽くしたい」と強調した。 両国の首脳会談については、「慰安婦問題など重要懸案で進展があると、自然に肯定的な環境がつくられる」として、「一つの道にこだわる必要はなく、代案があるため、それも念頭に置いて(協議を)やっていく必要がある」と説明した。その上で、「その一つが韓日中の首脳会談」と強調した。尹氏は「韓日中首脳会談に向けてさまざまな努力をしているし、より力を尽くしたい」として、「3カ国首脳が顔を合わせると、2国間接触は自然にできる」と述べた。 日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録を目指す「明治日本の産業革命遺産」をめぐり、岸田外相との会談で朝鮮人の強制労働の事実を反映するという大枠で合意したことについては、「近く開かれる世界遺産委員会で(韓国と日本の間で)しっかり妥結すると思う」として、「われわれの懸念がしっかりと反映された結果が出ると予想している」との見通しを示した。 一方、北朝鮮の核の小型化技術については、「国際社会でどう評価するかによって少し違いがある」と前置きした上で、「相当の進展があったとみているようだ」と述べた。 kimchiboxs@yna.co.kr