韓国に寄贈された衣装の一部(文化財庁提供)=24日、東京(聯合ニュース)
韓国に寄贈された衣装の一部(文化財庁提供)=24日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】朝鮮王朝第26代国王で後に大韓帝国初代皇帝となった高宗(コジョン)の娘、徳恵(トクヘ)翁主(1912~89年)が日本で愛用した衣装が、韓国へ寄贈された。翁主は朝鮮王朝時代の庶出の王女に使われる称号。 衣装を所蔵していた文化学園服飾博物館(東京都渋谷区)の大沼淳館長(学校法人文化学園理事長)は24日、東京都内の韓国文化院で韓国文化財庁と了解覚書(MOU)を交わし、衣装を韓国政府に寄贈した。 寄贈品は徳恵翁主が日本で着用した唐衣(朝鮮王朝時代の女性の礼服)、すその長いチマ(スカート)、チョゴリ(上着)など7点。同日午後に韓国へ運ばれ、ソウルの国立古宮博物館に所蔵される。 韓国の学界はこれらの衣装について、徳恵翁主の遺品という歴史的意味を持つと同時に、朝鮮王朝時代の王室の遺品として服飾史の研究に役立つと評価している。 徳恵翁主は1925年に日本に強制的に留学させられ、31年に旧対馬藩主・宗家の伯爵だった宗武志氏(1908~85年)と政略結婚させられた。精神を病み、55年に離婚して62年に帰国した。 徳恵さんの異母兄の李垠(イ・ウン)氏夫妻は徳恵翁主の離婚後、宗氏から返された婚礼品や衣装などを文化学園大の前身の文化女子短大で学長を務めた徳川義親氏に寄贈した。これらの品は79年の服飾博物館オープンを受け、同所に所蔵されてきた。 大沼氏は寄贈に当たり「日韓国交正常化50周年を記念する民間レベルの交流で少しでも役立ちたいという気持ちから寄付することになった」とコメントした。 stomo@yna.co.kr
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