【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の長男で同社副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏は23日、記者会見を開き、サムスングループ系列のサムスンソウル病院(ソウル市)で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染者が続出したことについて、国民向けの謝罪文を発表した。 李氏が公式の場で謝罪文を読み上げるのは今回が初めて。深々と頭を下げた後、「皆様に多大な苦痛と心配をおかけした。お詫び申し上げる」と述べた上で、事態が収束すれば、病院を大々的に改革する方針を表明した。 李氏が直接謝罪したのは、同病院がMERSの第2次流行の拠点となり、国民から強い批判を浴びたことを意識したためとみられる。 また、李氏は先月、同病院を運営するサムスン生命公益財団の理事長に就任しており、病院運営の最高責任者であることを踏まえたものと受け止められる。 さらに、李氏は同公益財団の理事長就任と同時にサムスン文化財団の理事長にも就任し、グループの後継者としての手続きを進めている。 両財団の理事長ポストはサムスングループを創業した故李秉チョル(イ・ビョンチョル)氏から父親の李健熙会長に引き継がれ、今回李氏に継承された。 韓国財界からは、両財団の理事長ポストが李氏に移ったことは、グループの経営権継承の始まりを意味する象徴的な出来事だとの見方も出ている。 sjp@yna.co.kr
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