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<韓日国交50年>元駐日大使「国交正常化は和解の始まり」
【ソウル聯合ニュース】韓日国交正常化交渉に携わった呉在熙(オ・ジェヒ)元駐日大使は10日、ソウル市内で行われた聯合ニュースとのインタビューで、22日に締結50周年を迎える韓日基本条約について、「外科手術後、患者はかなり長い期間を経てから完治する。外交交渉もその場ですべてのことは解決しない。法的な基礎は用意されるが、実際のところ、感情的・政治的にそれは和解の『始まり』であると思う」との考えを示した。 呉氏は国交正常化交渉の最終段階である第7次会談に参加した。1965年4月までは外務部(現外交部)条約課長として、その後は国交正常化する前の日本に駐在した外交使節団である駐日代表部の政務課長として韓日基本条約の細部交渉の実務を担当した。91~93年には駐日大使を務めた。 呉氏は国交正常化50周年を迎えることについて、「感慨無量」とした上で「1965年は韓日間の正常な関係の元年になった」と評価した。 呉氏は交渉で焦点になった併合の違法性について「当時、他の植民地からの独立国と宗主国が締結した様々な条約の例をすべて調査したが先例がなく、日本も(違法性を認めることを)頑強に拒否した」とした上で、「日本の謝罪と反省を条約に明示しようとすれば、とうてい交渉が成立しなかった」と説明した。 また「日本は植民地統治を合法的にしたという立場を今も変えていない」とした上で、「過去の植民地条約が無効であることを日本に認めさせるのは難しいと知りつつ、われわれは正面からぶつかった」と強調した。 村山談話、98年の韓日共同宣言など、国交正常化後に出された日本の過去の歴史に対する反省や謝罪については「できるだけ韓国の立場に近づこうとする日本なりの努力の産物」であり、1965年の基本条約で韓国が立場を明確にしたために出たものと説明した。 呉氏はまた、「われわれは、まだ日本に対して植民地統治の賠償権を放棄したと公式に話したことはないと考える」と指摘。その上で、「個人的には、いつか日本がわれわれのような法的解釈を持つようになることを願っている」と話した。 過去の歴史の問題で冷え込んでいる韓日関係については、「長い目で見るべきだ」との考えを示した。 呉氏は「日本がある程度の誠意を示せば、そのまま認めて評価し、さらに自発的に誠意を示す環境と条件を作るのが賢明だ」とした上で、「未来指向の関係に発展させながら過去の歴史を清算するのがよい」と話した。 yugiri@yna.co.kr