【ソウル聯合ニュース】韓国政府は11日、2030年までの温室効果ガス削減目標を盛り込んだ政府案を発表した。 政府は、特段の対策を講じない場合(BAU)の30年の温室効果ガス排出量を8億5060万トン(二酸化炭素換算)と算定した。 同年の温室ガス排出量目標としては、対BAU比14.7%、19.2%、25.7%、31.3%削減する4通りの案をまとめた。 昨年12月にペルーで開催された国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)では、今年末の第21回会議(COP21)に先立ち、可能な国は3月までに自主的な削減目標を提出することで合意。現在、38カ国が提出した。米国や欧州の先進国は絶対量での削減目標を掲げているが、韓国は途上国と同様、BAU比の削減目標を提出する計画だ。 しかし、今回の政府案は11年に政府が設定した削減目標から後退したとの指摘が出ている。 政府が11年に発表した削減目標は、20年までにBAU(7億7610万トン)に比べ30%削減するという内容だった。 今回の政府案では20年のBAU排出量を7億8250万トンに設定。31.3%削減を目標とする案でなければ、11年の削減目標に比べ温室効果ガス排出量が逆に増えることになる。 こうした指摘に対し、政府は、各案が現在の削減手段をさらに強化させ、石炭火力の縮小や原子力発電の拡大など可能な限り全ての手段を動員した内容であるため問題ないとの立場だ。 政府は12日に公聴会を開くなど各界の意見を聴取し、最終削減目標を確定する。削減目標は今月末にも国連に提出する予定だ。 hjc@yna.co.kr
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