大統領府によると、朴大統領は1日午後「日韓賢人会議」に出席のため訪韓中の森喜朗元首相らと大統領府で会い、「日本政府はこれまで日韓友好関係を支えてきた『村山・河野談話』など歴代政府の歴史認識を明確に明らかにするのが、両国の関係改善のためにとても重要だ」として述べた。
朴大統領は特に「終戦70周年であることし、日本政府は8・15談話などの機会をうまく生かさなければならない」と言及した。
朴大統領のこの発言は、安倍首相がことし8月15日に終戦70周年を迎えて発表する予定の談話に、日韓の過去史問題解決についてより前向きな認識を盛り込むよう促したと見られる。
これに関して朴大統領は「先週、また1人の元慰安婦が亡くなられ、元慰安婦はもう52人しかいない」とし、「1人でも多く生きている間に名誉が回復されるよう日本側の勇気ある決断を期待している」と述べた。
これに対して森元首相は「朴大統領のお話を安倍首相にもきちんと伝える」とし、「安倍首相も日韓関係をとても重視しており、東北アジアの平和と安全のために緊密に協力しなければならないと考えている。村山・河野談話に基づいて行動していると常に話している」と伝えた。
現在、2020東京五輪組織委員長を務めている森元首相は、「組織委員会の活動以外では、日韓関係の回復にばかり努めている」とし、「今回の賢人会議を通じて、日韓の出席者は戦後70周年、修好50周年を迎え、両国が友誼を深め、北東アジアの平和と安全のために共に寄与しなければならないという意見を共にした」と述べた。
さらに「今回の賢人会議では、両国の首脳が6・22修好記念日と8・15終戦記念日を前に、晴れて出会う日が来る環境を作るのが大事だと共に認識した」と説明した。
今回の会議は、日韓国交正常化50周年を迎える両国間の関係改善のために環境を作ろうという目標のもとで政治・経済・社会など各界の主要官僚が参加して作った会議体として、ことし3月に東京で第1回会議を開いたのに続いて、この日ソウルで第2回会議を開催した。
朴大統領は「日韓関係に格別な愛情と識見をもつ両国の官僚が同じ場に集まり、両国の関係改善のために努力してくれているので、今後進展があることを期待している」と謝意を表し、役割を持続するよう訴えた。
また「日韓両国は修好以来、発展させてきた交流・協力の歴史をよく生かしながら、今後より安定的な基盤の上で両国の関係を発展させることができるよう共に努力しなければならない」とし、「両国の力を合わせなければならない分野が多いので、立場の違いは対話を通じて解決する必要がある。最近の両国間の外交・国防・経済など各分野において多様なレベルの対話努力が実現しており、望ましいことだと思っている」と述べた。
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