大統領府によると朴大統領は1日午後、「OSCE(欧州安全保障協力機構)アジア会議」で訪韓しているスイスのディディエ・ブルカルテール外相と大統領府で会い、「スイスはこれまで60年の間、中立国監督委員会の一員として朝鮮半島の平和と安全に寄与してきた」としてこのように述べたという。
また昨年1月、韓・スイス修好50周年を迎え、スイスを国賓訪問した際に、ブルカルテール外相が大統領時代に歓待してくれたことについて謝意を表した後、職業教育の協力など当時の首脳会談での協議事項が順調に履行されていることを評価し、「今後も緊密な協力が続くことを願う」と述べた。
スイスは7名で構成された連邦政府の閣僚が1年ずつ回りながら大統領を兼任している。ブルカルテール外相は2013年12月から昨年12月まで大統領職に就いていた。
朴大統領はさらに「今回のOSCEアジア会議のためにブルカルテール外相がOSCEのアジア接触グループ議長として関心を持ち、協力してくれて感謝している」とし、「韓国の『北東アジア平和協力構想』を推進するのに、OSCEなどの経験をうまく活用することができるようパートナーシップ強化のために努力願いたい」と訴えた。
ブルカルテール外相は「『北東アジア平和協力構想』が東アジア域内の緊張緩和と平和秩序の構築に寄与できると信じている」とし、「OSCEの信頼構築措置と安保協力に関する経験を韓国とも積極的に共有していきたい」と述べた。
OSCEは、ヨーロッパと中央アジア、北アメリカなど全57カ国が加盟している世界最大規模の政府間協力機構。
OSCEは韓国と日本、オーストラリア、タイ、アフガニスタンなど「アジア協力パートナー」5カ国と、毎年輪番制で会議を開いており、韓国では2010年以降5年ぶりに開催されている。
ブルカルテール外相はまた、韓国・スイスの関係発展と協力増進のために関心を傾けている一方で、「北朝鮮が対北人道的支援などの過程で韓国との対話に応じるよう努力する。朝鮮半島の平和統一への支持を惜しまないつもりだ」と述べた。
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