公開処刑された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長とは。
公開処刑された玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長とは。
北朝鮮軍部の新進実力者とされたヒョン・ヨンチョル(玄永哲)人民武力部長(韓国の国防部長官に当たる)が先月30日、粛清されていたことがわかった。韓国の情報機関、国家情報院が13日、伝えた。

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 国家情報院は「ヒョン・ヨンチョルは去る4月30日、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の射撃場にて住民たちの前で、高射砲により公開処刑された」と述べた。また、現人民武力部長の粛清理由は「反逆」と明かした。

 ヒョン・ヨンチョル人民武力部長は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と“大将”昇進を共にするなど金第1書記の代表的後見勢力と評価された人物だ。

 62歳とされるヒョン・ヨンチョルは主に野戦司令官として活動し、2002年に中将に昇進、2006年には人民軍8軍団長を務めた。別名「嵐軍団」としても知られた8軍団の防御領域は平安北道(ピョンアンブクド)と慈江道(チャガンド)地域で、8軍団の主な任務はこの地域に集中している軍需工場を保護することだ。また、西海岸(ソヘアン)防御任務も共に遂行し、司令部は平安北道・塩州郡(ヨムジュグン)にある。

 ヒョン・ヨンチョルが頭角を現し始めたのは金第1書記が本格的に後継者としての任務を遂行した頃からだ。

 2010年9月、ヒョン・ヨンチョルは金第1書記と金第1書記の叔母キム・ギョンヒ(金敬姫)、チェ・リョンヘ労働党秘書などと共に、大将の称号を受けた。このときから既に金第1書記時代を準備する新進勢力の一人として評価された。

 2011年12月、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死後に発表された葬儀委員会名簿には77番目に名前があがっていた。

 彼は金第1書記執権初期である2012年7月、軍総参謀長に就任し、名実共に金正恩時代の実力者の一人となった。昨年6月には、張正男(チャン・ジョンナム)に替わって人民武力部長に就任していたことが判明した。

 以後、彼は金第1書記の軍部隊と主要施設視察および各種芸術公演観覧にも同行した。また、処刑されるわずか一か月余前には、国際安保会議出席のためにロシアを訪問していた。事実上、首脳会談準備のロシア訪問だったとの分析が出てくる程、彼は金第1書記の寵愛を受ける人物だった。

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