北朝鮮が玄永哲人民武力部長の公開処刑に使用した高射砲(こうしゃほう)とは?
北朝鮮が玄永哲人民武力部長の公開処刑に使用した高射砲(こうしゃほう)とは?
北朝鮮軍部の新進実力者とされたヒョン・ヨンチョル(玄永哲)人民武力部長(韓国の国防部長官に当たる)が先月30日、粛清されていたことがわかった。韓国の情報機関、国家情報院が13日、伝えた。

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 国家情報院は13日、国家情報委員会での対北朝鮮関連懸案報告でこのように明かしたと、非公開会議参席者であるイ・ジョンゴル新政治民主連合院内代表が伝えた。

 国家情報院は「ヒョン・ヨンチョルは去る4月30日、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の射撃場にて住民たちの前で、高射砲により公開処刑された」と述べた。また、現人民武力部長の粛清理由は「反逆」と明かした。

 高射砲(こうしゃほう)とは、敵航空機の攻撃から自軍を護るために作られた火砲。もともとは高々度を高速で飛行する航空機を射撃対象とする。北朝鮮軍が主に使用するとされるZPU-4 14.5mm 4延長高射機関銃は1949年、過去のソ連で作られ、朝鮮戦争とベトナム戦争でも使われた。高射砲は垂直に発射した場合、1.4km上空にある目標物まで当てることができ、一般的な対空射撃をする場合も射程距離が2kmに達すると分かった。

 2013年末に叔母である金敬姫が夫、チャン・ソンテク(張成沢)が処刑された際は機関銃だったことを考慮すると、今回の公開処刑は異例だ。

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