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北朝鮮の潜水艦ミサイル探知・対艦戦能力強化へ=韓国軍
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の脅威が現実味を増す中、韓国軍当局がSLBMの探知と潜水艦に対する戦闘能力を強化する。 韓国軍関係者は12日、北朝鮮のSLBMの脅威に対しては基本的に北朝鮮の核とミサイルに対応する作戦概念「4D概念」で対抗していくとしながら、「4D概念による探知能力と防衛能力、対潜水艦戦能力を増強していく計画だ」と明らかにした。4Dは「防衛(Defence)」「探知(Detect)」「かく乱(Disrupt)」「破壊(Destroy)」を指す。 韓米は4D概念を作戦計画として完成させることを目標にしている。作戦計画には、有事の際にSLBMを搭載した北朝鮮の潜水艦を攻撃する方法まで盛り込むとされる。 この軍関係者は「韓国軍は水上、水中攻撃システム(キルチェーン)を持っている」と説明。今後は潜水艦の移動ルートを探知するための水中監視音響センサーや水上艦の音波探知機(ソナー)の性能を改良していくと強調した。 だが、国防部は4月に発表した2016~20年の国防中期計画で遠距離探知用音響センサー導入事業を盛り込んでいなかったため、北朝鮮のSLBMの脅威を考慮していなかったのではないかという指摘が出ている。 同関係者は「弾道ミサイル早期警戒レーダー(グリーンパインレーダー)は750キロまで探知でき、米国の早期警戒衛星(DSP)6基が朝鮮半島を監視している」と話した。 また、軍として24時間監視システムを備えているほか、214型潜水艦(1800トン)も北朝鮮潜水艦を近くで監視する能力を持っていると説明した。 さらに国防部は韓米、韓米日国防相会談で北朝鮮のSLBMの脅威について評価するとしている。 軍関係者は、今月末にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議で韓米、韓米日国防相会談が行われると伝えた。会談では北朝鮮の情勢を評価しSLBMの脅威について議論するという。 一方、国防部は昨年末に発効した「韓米日軍事情報共有覚書」を「軍事情報共有協定」に変更する計画はないとの立場を明らかにした。同部関係者は「北のSLBM発射実験で韓米日の情報共有の重要性はより高まったが、情報共有協定を締結する計画はない」と話した。 その上で、韓国政府は今回の北朝鮮のSLBM発射実験に関する情報を日本政府に提供していないと説明した。 sjp@yna.co.kr