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韓国哨戒艦撃沈事件に関与 北朝鮮軍の金格植氏が死去
【ソウル聯合ニュース】2010年3月の韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を主導したとされる北朝鮮の金格植(キム・ギョクシク)朝鮮人民軍陸軍大将が10日、持病が悪化し死去した。朝鮮労働党機関紙の労働新聞が11日、金氏が急性呼吸不全で10日午前0時半に死亡したと報じた。 金氏は天安撃沈事件当時、黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)北方を担当する北朝鮮軍4軍団長として活動しており、金英哲(キム・ヨンチョル)軍偵察総局長と共に同事件を主導したとされる。事件後、金格植氏は人民武力部長(韓国の国防部長官に相当)や総参謀長など軍の要職を歴任し出世街道を突き進んだ。 金格植氏は1938年生まれ、1957年に軍入隊。1980年代末から軍団長、特に前の金正日(キム・ジョンイル)体制下では長らく野戦司令官を務め、名をはせた。 2012年に金正恩(キム・ジョンウン)体制が発足し主要軍人の世代交代が進む中でも、金格植氏は生き残り、同年に人民武力部長、2013年5月には総参謀長に就任した。同年9月、李永吉(リ・ヨンギル)氏に同職を譲り軍団長に退いた後も、昨年1月末に金正恩第1書記の軍視察に同行するなど軍の中核で活躍した。最高人民会議の代議員(国会議員に相当)も務めた。これまでに金日成(キム・イルソン)勲章や金正日勲章などを受章している。 ただ、金格植氏はすでに軍首脳部から退いていたため、軍内部の勢力図には影響がないとみられる。 労働新聞は、金格植氏が小作農家に生まれ、金日成体制から現在まで「革命武力の強化発展のため献身的に闘争した」と評した。 mgk1202@yna.co.kr