朴大統領、彭木港訪問しセウォル号犠牲者を追悼「心が痛い」…午後には中南米歴訪へ

韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領が旅客船セウォル号の沈没事故から1年となる16日、事故現場近郊の珍島・彭木港を訪れ、犠牲者を追悼した。

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　朴大統領はこの日の午後、コロンビアなど中南米4カ国歴訪に向けた出国を前に、黒色のスーツ姿で彭木港を訪問し、防波堤に置かれた行方不明者9人の写真と犠牲者に対する追慕メッセージなどが書かれた垂れ幕を見回した。

　朴大統領は当初、彭木港に設置されている事故犠牲者たちの臨時焼香所を訪れ、献花・焼香して犠牲者や遺族を慰めようとしたが、遺族が政府の真相究明関連の手続きなどに抗議する意として、朴大統領の到着前に焼香所を閉鎖したため、入ることができなかった。

　代わりに朴大統領は、現場に来ていたユ・ギジュン海洋水産部長官とイ・ジュヨン前長官から行方不明者などに対する説明を聞いた後、家族の臨時宿舎を視察した。

　続けて朴大統領は、対国民発表文を通じて「1年前のきょう、韓国国民にとって衝撃と苦痛を抱かせたセウォル号事故で、とても大切な、多くの方々を失った。愛する人々を突然送り出すしかなかった悲痛な心情と残った家族が担わなければならない苦痛の重さを考えると、気が重く痛い」としながら、犠牲者に対する追慕および遺族に対する慰労の意を繰り返し伝えた。

　合わせて朴大統領は、これまで遺族が要求してきた船体の引き揚げ問題に関連し、「はやい段階で引き揚げられるよう努力したい」と約束した。

　朴大統領が彭木港を訪問したのは、昨年5月以来11か月ぶりだ。