8日に記者会見を開き、疑惑を否定する成完鍾氏=(聯合ニュース)
8日に記者会見を開き、疑惑を否定する成完鍾氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】国益に損失を与えたと指摘されている李明博(イ・ミョンバク)前政権の資源外交をめぐる問題で、事前拘束令状が請求されていた建設・開発会社「京南企業」の前会長、成完鍾(ソン・ワンジョン)氏(63)が9日、遺体で発見された。 警察によると、同日午後3時半ごろ、ソウル北部の北漢山で、成氏が木から首をつった状態で死亡しているのを警察犬が発見した。成氏の自宅からは、母親と同じ墓所に埋めてほしいという内容の遺書が発見されたという。 警察と消防当局は成氏が自宅を出て行方が分からないとの通報を受け、成氏の携帯電話の位置情報を追跡。約1400人の警察官や警察犬、ヘリコプターなどを投入し一帯を捜索した。 成氏は2006年から13年にかけ、会社の財務状態を偽り、海外資源開発事業に支援される政府融資金や、金融機関からの貸出金など約800億ウォン(約88億円)を受け取り、関連会社との取引代金の操作などを通じ250億ウォン程度の金を横領した疑い(特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺・横領)で、検察に事前拘束令状が請求されていた。 成氏は李前大統領が当選した直後、大統領職引き継ぎ委員会の諮問委員を務め、李前大統領の側近と呼ばれた。12年の総選挙で国会議員に当選したが、昨年6月、大法院(最高裁)で公職選挙法違反が確定し、議員職を剥奪された。 成氏に対しては、9日午前10時半にソウル中央地裁で拘束前被疑者尋問(令状実質審査)が行われる予定だった。 yugiri@yna.co.kr
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