【水原聯合ニュース】中国の邱国洪駐韓大使は8日、ソウル郊外の慶熙大国際キャンパスで行った特別講義で「冷戦の残滓(ざんし)がまだ残っており、関連国同士の信頼が足りない北東アジア地域において、北朝鮮の核、歴史、領土をめぐる問題は地域の平和と安定を深刻に妨害する」と述べた。 北東アジアは地理的に重要な地域のため、世界が注目しているが、経済発展が良好なのに比べ、近ごろの政治・安全保障情勢は不安定かつ複雑だと指摘した。 邱大使は「全面的な発展関係に入った韓中両国の新時代」という講義のテーマについて、両国の友好・交流の歴史、両国関係の発展の成果、首脳外交の大切さ、経済・貿易協力を通じた発展、日増しに強まる両国関係の重要性という五つの観点から説明し、両国の協力の必要性を繰り返し強調した。 また、韓中は国際・地域問題における立場が似ており、共同の利益を得ているとし、これまでのように緊密に連携すれば国際舞台での両国の地位を高め、平和を実現させられると述べた。  邱大使は、経済・貿易分野と関連し、モノの貿易で世界4位の日本が中国と自由貿易協定(FTA)を結んでいないことを挙げ、「モノの貿易で世界9位の韓国とのFTAは、中国が締結したFTAのうち貿易額が最も大きく、水準が高い。正式に発効すれば両国の発展に重要な役割を果たすだろう」と期待を示した。 stomo@yna.co.kr
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