外交部に呼ばれ抗議を受けた金杉公使(右端)=7日、ソウル(聯合ニュース)
外交部に呼ばれ抗議を受けた金杉公使(右端)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は7日、日本政府が2015年版の外交青書で独島の領有権を主張したことについて、報道官声明を発表するとともに在韓日本大使館の金杉憲治総括公使を呼んで強く抗議した。 声明は「わが政府の度重なる警告にもかかわらず、日本政府はきのう、歴史的事実を歪曲(わいきょく)、縮小、脱落した中学校教科書の検定を通過させる挑発を敢行したのに続き、きょうは独島、旧日本軍の慰安婦被害者問題などに関する不当な主張を盛り込んだ外交青書を閣議決定するという歴史に逆行する行為を繰り返した」と批判。「日本政府が無茶な主張を繰り返しても、わが固有の領土である独島が日本の帝国主義による朝鮮半島侵奪の最初の犠牲物であり、慰安婦被害者が強制的に連れ去られ、言葉にできない苦痛を強いられて傷つけられた歴史的な真実は消すことも修正することもできない」と指摘した。 その上で、ドイツのメルケル首相が「ドイツは過去の残虐な行為を伝え、記憶しなければならない永遠の責務がある」などと発言したことに触れ、「戦後のドイツがなぜ国際社会から尊敬を受けているのか、その理由を自問しなければならない」と強調した。 15年版の外交青書は韓国について、14年版にあった「自由、民主主義、基本的人権など基本的な価値と利益を共有している」との文言を削除した。ただ、「最も重要な隣国」との文言は維持した。 kimchiboxs@yna.co.kr
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