韓国の朴槿恵大統領は2日、米・民主党ナンシー・ペロシ下院議長ら米下院代表団と会談し、元慰安婦が90歳近くの高齢であることを考えると、慰安婦問題を早急に解決しなければならないという意を伝えた。(提供:news1
韓国の朴槿恵大統領は2日、米・民主党ナンシー・ペロシ下院議長ら米下院代表団と会談し、元慰安婦が90歳近くの高齢であることを考えると、慰安婦問題を早急に解決しなければならないという意を伝えた。(提供:news1
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2日、来韓した米・民主党ナンシー・ペロシ下院議長を団長とする米下院代表団と大統領府で会談し、元慰安婦が90歳近くの高齢であることを考えると、慰安婦問題を早急に解決しなければならないという意を伝えた。

 朴大統領は、ことしが日韓国交正常化50周年・終戦70周年を迎え、日韓関係を発展させるために努力していることついて述べた際に、このように伝えた。

 これに対し、ペロシ下院議長は、女性の人権問題として解決する必要性に共感したという。

 ペロシ下院議長は、1997年8月に米・下院情報委員とともに南北朝鮮を同時訪問し、2007年にはマイク・ホンダ議員が主導した日本軍慰安婦決議案が米議会を通過した当時、下院議長を務めていた。

 朴大統領は、米下院代表団と米韓関係や朝鮮半島情勢、北東アジア情勢、世界的懸案事項などについて意見交換した。

 また朴大統領は歓迎のあいさつの後、「米韓同盟関係がいつにも増して堅固な状態にある。同盟の成功は米議会が党を超えた支持を送ってくださった結果だ」と評価し、両国関係の発展のために米議会の建設的役割を訴えた。

 さらに北朝鮮の核問題について朴大統領は「韓国の一番大きな安保危険であると同時に北東アジアと世界平和に危険を及ぼす深刻で不安定な要因だ」と指摘し、「ミャンマーの変化、米・キューバ間の関係正常化協議、そして最近のイランの核交渉進展という中で、北朝鮮のみ変化はなく、孤立の道を歩いているのが残念だ」と述べた。

 続けて「核や人権など複雑な北朝鮮問題の解決策は、結局朝鮮半島の統一だ」とし、これまで米議会が韓国政府の平和統一の努力に対する支持を送ってきたことについて、感謝の意を伝え、継続的に関心と支援をしてもらえるよう訴えた。

 ペロシ下院議長は、「朴大統領の2013年米議会立ち会い演説の時、迎接委員として大統領を歓迎したことがある。大統領に再び会えたことをうれしく思う」とし、温かい歓待に感謝の気持ちを伝えた。

 朝鮮戦争当時、軍人として戦ったチャールズ・アングル議員は「韓国の経済成長と民主主義発展は、希望・自由・平等がどんな奇跡を起こすのかを見せてくれる模範になった」と述べた。

 またペロシ下院議長は、「最近の日中韓の3カ国外相会談の成功を祝う」と明かすと、朴大統領も謝意を表した。


Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 0