韓米自由貿易協定(FTA)第3回交渉が、反ダンピングや相殺関税、セーフガードなどの貿易救済措置をめぐり難航している。

キム・ジョンフン の最新ニュースまとめ

 米国で6日に開かれた交渉団レセプションで、農業分科長を務める農林部のぺ鍾河(ペ・ジョンハ)国際農業局長は、「貿易救済分科会議でまったく進展がなければ、われわれも動かない」と明言した。同日の貿易救済分科会議で韓国側交渉団が、米国が反ダンピングや相殺関税を乱用していると主張したのに対し、米国側は不満を示しセーフガードに限り意見交換できるとの考えを表明した。米国側は、貿易救済関連制度の変更は政治的に決して受け入れられないとする姿勢を鮮明にした。

 韓国側交渉団関係者によると、担当作業班の名前すら統一されておらず、韓国は貿易救済、米国はセーフガード作業班と名付けている。この関係者は、7月の第2回交渉で医薬品問題を理由に米国が交渉を決裂させたことを指摘し、今回は反ダンピング問題で激しく対立する可能性があると懸念する。

 今回のFTA交渉の最優先課題として、韓国の経済界が米国による貿易救済措置の乱用を挙げていることから、韓国側交渉団もこの問題だけは米国の譲歩を引き出したい考え。キム・ジョンフン首席代表はこれと関連し、「米国としては制度の見直しを迫られるもので、簡単ではない」との見方を示した。

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